前章で完成したポジションリレーとW球用ソケット。 いよいよこれらを車体に実装するための作業に取り掛かります。 |
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まず「ポジション用電源」を何処から引き出すか検討します。 RXの配線図を見たところ、メーター照明に行く配線から分岐するのが良さそうです。 まず負荷ですが、配線図を見るとメーター照明用の電球にのみ接続しています。 メーター照明用電球は3.4W×4コ=13.6W、1.2A、 一方、車体の配線はデータが無く推測ですが、外径と年式的に『AV 0.5sq』と思われます。 |
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さて、検討の結果ポジション用電源の引き出し場所が確定したので、配線図を書き起こしました。 |
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青線で囲った部分が今回改造・増設する箇所になります。 「親方のこだわり」として、本当はメインハーネスに手を加えたくないのですが、 |
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分岐した配線はコネクタを介して左右それぞれのウインカーコネクタ(3Pに交換)に合体。 |
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では、いよいよメインハーネスの改造に取り掛かります。 もう後戻りできません。。。 |
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ハーネステープを剥がして・・・。 うわっ! きたねぇ〜。。。 とりあえず配線とコネクタを掃除して、 これは1本しかないのですぐに見つかりました。 |
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配線の中間部分の被服を剥いて、分岐用の配線を専用の金具(スプライス)で圧着します。 軽く引っぱって抜けないことを確認して熱収縮チューブで絶縁・保護します。 そして分岐した配線をさらに分岐、2Pコネクタを介して左右それぞれに引き回します。 |
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車体から左ウインカーへの配線の様子です。 元々は緑と黒/黄の2本の線が2Pコネクタに接続。 右は緑の線が灰に替わるだけで同じ方法です。 |
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肝心の『ポジションリレー』の設置場所はというと・・・・・・、 あのRX独特のウインカーの“エラ”の内部に両面テープで固定しました。 |
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全体的にコネクタが多いですが、これは万が一各部が破損・故障した場合を想定しています。 ポジションリレーが故障した場合は、メインハーネス側の2Pコネクタを開放すればポジション機能が無効になり、 最低限ウインカーだけは動作するようにと考えての仕様です。 また球切れに備え、テール/ブレーキランプを同じ電球にして相互に交換できるようにしました。 |
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いよいよ完成が見えてきました。 組み上がったユニットを車体に装着すれば出来上がりっ! のはずだったのですが、何かがオカシイ??? |
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車体に取り付けて、ポジションだけを点けた写真ですが、 あきらかに左右で明るさが違ってます。 右ウインカーを動作させた時の明るさと、 さすがにこれじゃまずいので原因を探りました。 |
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ウインカーのユニットを左右入れ替えても変わらず。 電球の明るさは21/5Wで左右とも同じ規格。念のため左右を入れ替えても変わらず。 フィラメントの向きを水平に修正、並び方を揃えても変わらず。 何をどうやっても明るさがまったく変化しないので、どうやらドツボにハマったようです。 ふと、予備に保管してたフロントウインカーAssyがあることを思い出し、 ナント! レンズ内部の反射鏡の形が違うじゃあ〜りませんか! |
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黄色で囲った部分が出っ張っているのですが、 コレが左右で違ってたんですね。 原因が判れば簡単なんですが、まったく気付きませんでした。 遠い記憶では、倒れて壊した時に交換してるはずなので、 |
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原因が判ればあとは簡単です。 予備の部品からレンズ部分を外して交換。 改めて修正したユニットを車体に取り付けて、いよいよ本当の最終確認です。 今度はちゃんと左右同じ明るさになりました。ヨカッタ〜。 |
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折角なので、ウインカー兼用ポジションが作動してる様子を動画クリップにしてみました。(26秒) |
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途中で原因が判らず悩んでしまいましたが、なんとか当初予定していた動作になりました。 ポジションリレー自体も部品点数が少なく、超小型に作ることが出来ました。 電気的にはポジションリレー1個で余裕を持って左右を制御できるので大丈夫と思うのですが、 最近は電球をLED化することが流行ってますが、それに逆行する今回のウインカー兼用ポジション。
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