ポジションリレー 製作編



       ある日、メカBBSで「ウィンカーのポジションランプ」の話題が出てました。

       ちょっと気になったのであらためてカタログを見ると、確かにカッコイイ!
       それだけでなく、『被視認性』も向上してより安全に走れるのではと思いました。

       ならばやってみようという事でウインカー兼用ポジション化計画、始動です。

      まずは不正改造にならぬように車検の基準を確認します。
      資料は、「自動車検査法人」が公開してる『審査事務規定』です。

       ポジションランプ=車幅灯なので、関連項目(4−63 車幅灯)を読み解くと・・・、

       RXの場合はほとんどが昭和60年代初頭に登録(製作)された輸入車なので、
       「4−63−8 従前規定の適用(4) (平成8年1月31日以前に製作された自動車)」が該当します。

          ※製作年月日とは? --- 原則として、初めての検査に係る申請書の提出年月日。(2−5 (2)


       諸々細かい規定がずらっと書いてありますが、一番大事なところはこれでしょう。

        方向指示器又は非常点滅表示灯と兼用の前面の両側に備える車幅灯は、
        方向指示器又は非常点滅表示灯を作動させている場合においては、(中略)
        方向の指示をしている側のもの又は両側のものが消灯する構造でなければならない。
                                                 
(4−63−9−3 (6))

       なんだかややこしい書き方ですが、要は「点滅動作してる側の車幅灯は消しなさい」、
       又は「点滅動作してる時は車幅灯を全部消しなさい」という事ですな。

      他にも取付高さや位置、灯火の色や大きさ、個数などの規定がありますが、
      車両の年式(製作年月日)によって変わってきますので、それぞれの車両に応じて要確認です。

      ということで今回は、『ウインカーが作動してる反対側のポジションは点けたまま』の仕様で、
      我がRXにウインカー兼用ポジションを装備したいと思います。


      さて、「ウインカー兼用ポジション」をRXに実装する方法として、ポジションリレーを使うことにしました。
      ちなみに、純正のようにハンドルスイッチでやる方法 (こちら) も検討しましたが 、
      この方式では、「ウインカー作動時は両側のポジションが消灯」するので今回は却下。

      ポジションリレーの市販品もいくつかありましたが、¥3〜4,000円とバカ高いです。
      そこでネットを徘徊して、具合の良さそうなポジションリレーの回路図を発見!
      部品点数も少なく簡単そうだったので、リレーから自作することにしました。

      オリジナル回路では、このポジションリレー1個で、ウインカー作動時に両方のポジションを消す動作をするのですが、
      特に夜間の存在感を上げるために、ウインカーの反対側のポジションは点けたままにしたいので、
      この ポジションリレーを2個作り、左右それぞれに配置することにしました。

      原図を基に、 自分が見やすいように引きなおした回路図がコレです。 (原図はtakaさんのHPへ)
 

手持ちの部品がいくつかあるので、
データシートを比較しながら部品を選定し、
必要な部品は全て通販で購入しました。
(リレー2個分で¥4,700円ほど)


 

では、部品が揃ったところでポジションリレーを製作します。

主要な部品は←コレだけです。


あらかじめプリント基板作成ソフトで作った通りに部品を配置。

若干変更しましたが、キチンと実装できることを確認し、
各部品を慎重に半田付けしていきます。
 


最後に入念に半田付けなどを確認。
(最近は細かい仕事がツライ・・・。)

そして出来上がったのがコレ。
1cm方眼なので、その小ささが分かると思います。


次に電球ソケットと配線を作ります。

ポジションとウインカーを兼用するには
W球用のソケットが必要になるのですが、
これには以前テールをLED化した時に
余って保管してあったソケットを加工します。

加工といっても配線を短くして新しくコネクタを
付けるだけですが・・・。


      ちなみに純正部品では、US向け若しくはZZR400Kのフロントウインカー用ソケットが使えます。

          23008-1262 ソケツトアツシ,シグナル ランプ,FR @¥893

      そしてポジションリレーとソケット、車体を繋ぐ配線を作ります。
      がその前に、ポジションリレーの設置場所を決めなきゃ行けませんね。
      万が一故障した時のことも考えて、ウインカーのエラの中に収めることにしました。
      これだけ小さいので直接雨にさえ濡れなければ、何処にでも取付出来そうです〜。

      出来上がった配線を基板に半田付けして、安定化電源につなぎ動作確認。
      問題なく動作することが確認できたのでケースに収めます。
      勿論、防水のためにシール剤をたっぷり充填して完成です!
 


      これでポジションリレーとW球の準備が出来ました。

      いよいよ、次章でRX本体へ装着しますのでお楽しみに。

 


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